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南方廃棄物国家『アビ』
大気は毒と化し、雲は酸の雨を降らせ、濁る海は重く波打たない。
山の如く聳える廃棄物と、暴利を貪る王族。
民はみな貧しく、一縷の希望もなく生きていた。
五年前、ひとりの英雄が現れるまでは。

国土の殆どが瘴気や有害物質に汚染され、人の住める地域は少ない。
また、王政の杜撰さから国土の統制がとれておらず
ミセリコルディアやコキュートスらの二重領土になっている地区すらある
多くの自治都市は王政亡き後も悪政を敷き、未だに暴利を貪る貴族が耐えない。
その多くは領主・白瀧率いる国軍によって粛清され、略奪の対象となっている。
よって国内に戦火は絶えない。アビが戦争狂国家と呼ばれる由縁である。
■首都カシャ…アビの中央に位置する首都。元王族・貴族の宮殿地帯であり、アビの中で最も瘴気に犯されていない。
クーデター後、宮殿や貴族館は破却され、代わりに病院や学校、大規模な商業施設が築かれた。
領主、白瀧が住まう館を中心として行政機関も備わり、アビの心臓として栄えている。
■水源機関ダリカ…カシャに隣接する小都市。アビ最大の用水地であり貯水庫であり浄水所である。
外観は一見、るとむき出しのパイプや配管、シェルターやタンクだらけ。下水処理場みたいな匂いが漂うも、その地下街は一転、蒸留された水が至るとこから沸く。まるでオアシスのような景観。
元は王族貴族の保養施設(温泉とかプール)に用いられていた。現在は精製技師達が住まい、日々汚れたアビの水を浄化する技術を促進させている。
■アブダ・ウバラ湖…国内中央に位置する広大なヘドロ湖。
右の川よりミセリコルディアの廃棄物、西はコキュートスの毒素、また地脈を伝いホルスの廃油も流れ込む
国土を覆う瘴気はこの二つの沼より発生している。
クーデターにて粛清された王家貴族らは、磔にされた後、この湖に投げ込まれた。
■黒縄砦…巨大な要塞。外壁には黒縄を絡めたような焼き痕が残る。
大昔、他国からの侵略を防いだと謂れのある、由緒正しき軍事基地。
年々濃くなる瘴気にも耐え、首都カシャを守るよう、今も黒々とした要塞を横たえている
■マカハドマ寺院…『毒喰みの尼』らの住まう寺院。
自ら毒を食らうことにより毒素への耐性をつけた尼らの、その血や臓物は薬として高値で買い取られる。
元は孤児や売られてきた女達が強引に薬とされていたものだが、クーデター後に悪僧らは粛清、尼らは解放された。
だが現在でも、自ら望んで残った尼らは毒を食らい、身を薬とし、多くの命を救っている。
■職人街シユゴウ…アビ随一の商業都市。鍛治や加工製品、布鉱物燃炭、あらゆるものが交易されている。
商人だけでなく、魔術による精製技術も盛んで、研究所や工場など、多くの技術者や学者などが住まう。
職業別にギルドが組まれており、時には対立、時には結束してアビの経済を支えている。
■海街ジュム…ココバ海に面する海街。
貧しく治安の悪い街だが、年に一度、海産物が取れる僅かな時期のみ賑わう。白瀧や壱の故郷でもある。現在はナラカに飲み込まれつつある。
■富豪都市ラウラカ…アビ最東端。領主白瀧に反発する貴族らの最後の砦。東ミセリコルディアの信徒でもあり、その後ろ盾を期待している。
背後に聳える工場地帯は、その創成の際、貴族らが進んでミセリコルディアに投資をしたという。
国内で最も東に位置する街であり、瘴気も薄く、貴族達の富によって築かれた壮麗な建築物が夢のような景観を誇っている。
後の「東南工場地帯防衛戦」にて、その美しい都は一転、焦土地獄と化すこととなる。
■ジネツ大河
東南工場地帯の廃棄物や廃液を投棄する為に作られた人工的な河。
土壌が汚染され地崩れが起こり、年々その川幅は広がっている。岸が崩れる音はまるで亡者の泣声のようである。
■カカバ荒野…瘴気による暗雲が常に立ちこめ、殆ど日も差さぬことから草木一本生えない荒涼たる地。
大昔は美しい草原であったが、現在はコキュートスより迷い込むアンデッドやモンスターの棲家となっている。
皇都へ通じる道の中で、唯一人が渡れる地であったため、無理を推して道を進み死に至る犠牲者が耐えない。
■裏切りの都トウカトウカ…アビの最西端の都市。コキュートスの二重領土と化している、アビを裏切った者、裏切られた者の多く住まう場所。
治安は最悪で、国内最大級の阿片窟を擁する。貧富の差も激しい。九十九韻の故郷。
■エンブダイ歴史地区…皇領に最も近いアビ最北端。数百年前のアビの美しい土地が広がっている。
■ナラカ致死区域…アビで最も熱い地域。大気は澱み、ガスマスクを以ってしても肺が爛れる程の瘴気が蔓延している。
年々、その区域は広がってきており、アビの持つ環境問題の中で最も深刻な状況である。
大気は毒と化し、雲は酸の雨を降らせ、濁る海は重く波打たない。
山の如く聳える廃棄物と、暴利を貪る王族。
民はみな貧しく、一縷の希望もなく生きていた。
五年前、ひとりの英雄が現れるまでは。
国土の殆どが瘴気や有害物質に汚染され、人の住める地域は少ない。
また、王政の杜撰さから国土の統制がとれておらず
ミセリコルディアやコキュートスらの二重領土になっている地区すらある
多くの自治都市は王政亡き後も悪政を敷き、未だに暴利を貪る貴族が耐えない。
その多くは領主・白瀧率いる国軍によって粛清され、略奪の対象となっている。
よって国内に戦火は絶えない。アビが戦争狂国家と呼ばれる由縁である。
■首都カシャ…アビの中央に位置する首都。元王族・貴族の宮殿地帯であり、アビの中で最も瘴気に犯されていない。
クーデター後、宮殿や貴族館は破却され、代わりに病院や学校、大規模な商業施設が築かれた。
領主、白瀧が住まう館を中心として行政機関も備わり、アビの心臓として栄えている。
■水源機関ダリカ…カシャに隣接する小都市。アビ最大の用水地であり貯水庫であり浄水所である。
外観は一見、るとむき出しのパイプや配管、シェルターやタンクだらけ。下水処理場みたいな匂いが漂うも、その地下街は一転、蒸留された水が至るとこから沸く。まるでオアシスのような景観。
元は王族貴族の保養施設(温泉とかプール)に用いられていた。現在は精製技師達が住まい、日々汚れたアビの水を浄化する技術を促進させている。
■アブダ・ウバラ湖…国内中央に位置する広大なヘドロ湖。
右の川よりミセリコルディアの廃棄物、西はコキュートスの毒素、また地脈を伝いホルスの廃油も流れ込む
国土を覆う瘴気はこの二つの沼より発生している。
クーデターにて粛清された王家貴族らは、磔にされた後、この湖に投げ込まれた。
■黒縄砦…巨大な要塞。外壁には黒縄を絡めたような焼き痕が残る。
大昔、他国からの侵略を防いだと謂れのある、由緒正しき軍事基地。
年々濃くなる瘴気にも耐え、首都カシャを守るよう、今も黒々とした要塞を横たえている
■マカハドマ寺院…『毒喰みの尼』らの住まう寺院。
自ら毒を食らうことにより毒素への耐性をつけた尼らの、その血や臓物は薬として高値で買い取られる。
元は孤児や売られてきた女達が強引に薬とされていたものだが、クーデター後に悪僧らは粛清、尼らは解放された。
だが現在でも、自ら望んで残った尼らは毒を食らい、身を薬とし、多くの命を救っている。
■職人街シユゴウ…アビ随一の商業都市。鍛治や加工製品、布鉱物燃炭、あらゆるものが交易されている。
商人だけでなく、魔術による精製技術も盛んで、研究所や工場など、多くの技術者や学者などが住まう。
職業別にギルドが組まれており、時には対立、時には結束してアビの経済を支えている。
■海街ジュム…ココバ海に面する海街。
貧しく治安の悪い街だが、年に一度、海産物が取れる僅かな時期のみ賑わう。白瀧や壱の故郷でもある。現在はナラカに飲み込まれつつある。
■富豪都市ラウラカ…アビ最東端。領主白瀧に反発する貴族らの最後の砦。東ミセリコルディアの信徒でもあり、その後ろ盾を期待している。
背後に聳える工場地帯は、その創成の際、貴族らが進んでミセリコルディアに投資をしたという。
国内で最も東に位置する街であり、瘴気も薄く、貴族達の富によって築かれた壮麗な建築物が夢のような景観を誇っている。
後の「東南工場地帯防衛戦」にて、その美しい都は一転、焦土地獄と化すこととなる。
■ジネツ大河
東南工場地帯の廃棄物や廃液を投棄する為に作られた人工的な河。
土壌が汚染され地崩れが起こり、年々その川幅は広がっている。岸が崩れる音はまるで亡者の泣声のようである。
■カカバ荒野…瘴気による暗雲が常に立ちこめ、殆ど日も差さぬことから草木一本生えない荒涼たる地。
大昔は美しい草原であったが、現在はコキュートスより迷い込むアンデッドやモンスターの棲家となっている。
皇都へ通じる道の中で、唯一人が渡れる地であったため、無理を推して道を進み死に至る犠牲者が耐えない。
■裏切りの都トウカトウカ…アビの最西端の都市。コキュートスの二重領土と化している、アビを裏切った者、裏切られた者の多く住まう場所。
治安は最悪で、国内最大級の阿片窟を擁する。貧富の差も激しい。九十九韻の故郷。
■エンブダイ歴史地区…皇領に最も近いアビ最北端。数百年前のアビの美しい土地が広がっている。
■ナラカ致死区域…アビで最も熱い地域。大気は澱み、ガスマスクを以ってしても肺が爛れる程の瘴気が蔓延している。
年々、その区域は広がってきており、アビの持つ環境問題の中で最も深刻な状況である。
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