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■ある貴族によって発掘された穴兎獣人の住居穴(通称:ワレン)
採掘場に適したこの空間に、大勢の奴隷が収容され、厳しい労働を強いられた。
良質の炭鉱石を多く採掘出来た貴族は、悪質な人身売買や囚人、病人までも連行し、更に多くの資源を掘り出させた。
■しかし十年前、奴隷達は決起し貴族にクーデターを起こす。
貴族の私兵では管理しきれなくなった多人数の奴隷達の団結力は凄まじく、貴族勢力を追い詰めた。暫し睨み合いが続いた頃、商都シウゴウのギルド総長・ヒチジクより仲介の申し入れが出る。
■自分達の手では始末しきれなくなった貴族は、断腸の思いで仲介を依頼。
かくして奴隷達との談議の結果、シウゴウ経由で輸出した炭鉱石の利潤を三分することを条件に、採掘場の支配放棄を認めさせた。
かくして奴隷達は事実上の勝利を収め、独立を果たす。
後の『岩窟獄ドーエン』の誕生である。
■だが当時のアビにおいて、貴族への反逆はどのような理由を除いても大罪である。
特にクーデター主導者であったリー・イマは第一級犯罪者として、ドーエンより外界へ出れば死罪を強いられる。
■この件によって、ドーエンとシウゴウは相互扶助の関係となる。
特に獄長リーと総長ヒチジクは個人的に親交が深い。
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