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花の揺り篭で少女は待ち続ける。
最愛の兄を待ち続ける。
明日こそは、明日こそは帰ってくると
少女は待ち続けた、百年目の朝を迎えても。
親しい者にはリルと呼ばれる。一人称もリル。
三百年前のアビ国王、シャサをよく知る人物。女王を袂を別ち隠遁の身に。
■女王の『ブルーダー』
帰らぬ最愛の兄を待つ大魔女姫は、やがて発狂し、兄に似た青年達を己の兄と錯覚し始めた。
それが『ブルーダーヒェン(お兄ちゃん)』と呼ばれる青年達。容姿も性格もバラバラの彼らの共通点はなく、女王の兄と何が似ているのか、それは女王だけが知る。
女王に厚遇を与えられた彼らは、主に女王の親衛隊として仕えている。
■『ヘクセンナハト(魔女の夜)』計画
プレッタの領土である聖樹・パーリジャータは魔術師達の差し出す贄を喰らい成長し続けた。
しかし、次第に肥大化し過ぎた聖樹は常に飢餓状態に陥るようになり、従来の贄では不足するようになった。
そこで火爐ジキカタンに設置された大鍋にて、新たに作り出された『贄』
その中身が何であるか、殆どのプレッタの住民は知ることはない。
同時期、アビにて異変が起きていた。
ある貴族により、奴隷売買が異常に頻発したという。
それ自体は珍しいことではないが、奇妙なのは、集められた奴隷達がアビ国内から姿を消したこと。
一体彼らは何処へ連れて行かれてしまったのだろうか。
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