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【一章のあらすじ】
西南戦争を経て、西国コキュートス、東ミセリコルディアの脅威と国力の差に愕然とするアビ一同。
もっと強くならねばアビはじきにナカラに呑み込まれると、気を引き締める。
その為には国内をもっと纏める必要がある。独立勢力への協力要請と、敵対勢力の徹底排除の二点。


二章
・皇族御前での領主会議。
相変わらず東領主シィーラと喧嘩するアビ。西領主エリヤとは初対面。北領主藤郷は沈黙。


・トウカトウカ支配者・グールグーラに協力要請
西南戦争の一部始終を見ていたグールグーラは、現状のアビに興味を抱く、が断固許可しない。

五百年前のアビ、そして裏切られ処刑されたシャサ王の話をするグールグーラ。
「アビは信用できない。また時至れば、自分達を裏切るだろう。
そうでないというならば、あの方の遺骸を此処へ持ってこい。
指一本、耳飾り一つでもいい。あの方の墓をシューニヤ(※空っぽの意)にはさせたくない。
誰が何と言おうと、あの方はアビを生かし、そしてアビに殺されたのだ。
新領主よ。お前がこの国を背負うというならば、全てを背負え。歴史も、罪も、その罪を清算する役目も」


・シャサ王の遺骸はナラカ致死区域の果ての最南海
アビ軍会議。ナラカは人の立ち入ることが出来ない区域だともめる。
「無理難題を押し付けて、結局協力する気がないのだ、あの化物は!」
憤るアビ兵らを制しながら。ちょうどマルハバンの季節が迫っていることに気付く。
「アビ全土の瘴気が晴れるこの季節ならば、容易ではなくとも不可能ではないのでは?」
リミットは半月。もしも帰路に手間取れば、戻ってきた瘴気や熱に呑み込まれてしまう。
「だが行くしかないだろう」
「よいのですか、白瀧様。マルハバンの祭り、毎年楽しみにしていたでしょう?」
「馬鹿、そんなことを言っている場合か。それに今年を逃そうと、また来年がある」
来年がある、という言葉に、白瀧の病を知っているドクター、ハジの顔が曇る。



・マルハバンの季節到来
マルハバンの祭は神を迎える祭。その初日は盛大に、厳粛に、催される。
古来よりアビの統治者が、迎え火を焚く儀式を行う。
時間が無いものの、国民を動揺させないよう、その儀式だけは出席することにする白瀧たち。
祭の装束を身につけ、大勢の国民が見守る中、灯火台にて祝詞を奏上する白瀧。
「Marhaban avici」(ようこそ、アビへ)
松明を用いず、自ら灯火台に炎を灯す白瀧。湧き上がる歓声、そして祭りが始まる。
その国民達の歓声を背に、夜陰に紛れ白瀧、ドクター、ハジ達一同はナラカを目指し出発する。


・秘密結社『パーボ・レアル』との遭遇
しかし一つ問題が。陸路でゆけば、最南端まで往復半月では時間が足りない。
船がいるが、アビは造船技術が発達しておらず、ジュムの漁船かシウゴウの商船しかない。
前者は長期の航海に向かず、後者は借りるツテがない。そもそもこの任務は隠密であるため、公には出来ない。
悩みつつも一向は港街ジュムへ到着。そこで、大陸指名手配の凶悪思想集団を捕まえたと、ジュムの憲兵より報告が入る。
連行されてきたのは、とても陽気で賑やかで友好的な、凶悪そうに見えない集団。
「何だお前らは」
「何だと、聞いたねブラザー!いいだろう僕ら、秘密結社『パーボ・レアル』の紹介といこう!」
突然ミュージカルを始める一同。彼らは冒険者の集いで、新大陸発見を目指して旅をしているという。
全員の自己紹介を交えながら盛大に歌い、踊りあげ、そしてキメポーズでクライマックス。それを呆然と見つめるアビメン。
「…おや!アンコールをご希望かな?」
「牢屋にブチこんでおけ」
投獄されるパーボ・レアル。


「またやっちまったな船長!」「これからどうするの船長?」
「慌てることはないさ、わざわざ牢屋に入れたということは、すぐに殺す気はないということさ。
それに見ただろうあのブラザーの表情を。何か僕らに言いたいことがあった、そう思わないかい?」
船長アルゴスの言うとおり、牢屋を訪れた白瀧たちは、パーボ・レアルに話を持ちかける。
「冒険者ということは、航海もお手の物だろう。この場は見逃してやるから、俺達を最南端へ連れてゆけ」
事情を話すアビメン。危険極まりない話の内容に、だが冒険者達の顔は輝く。
「マルハバンの祭りを見に訪れたと思ったら、こんな千載一遇の冒険に巡り会えるとは…。
ゆこう諸君!スリルと新たな発見が僕らを待っているよ!」

(続)
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無題
うをー!!!!!!!!!!きたきた松永様…ッnonono、今は松永様では…っ

マルハバンの季節に合わせてくれていたのか、ただの偶然だったのかは解らないが。。。
とりあえず遺骸、残っていたんだ!?

白瀧さま、毎年祭りを楽しみにしていたのでしょう!?って!(爆笑)ホントそんなこと言ってる場合じゃねぇwww(笑)
でも白の体を知ってる側にとっては、切ない事態だよね…(⊃Д`)°。°
そういえば、白瀧の病状を知ってるのって、ドクターとハジだけなの??
というか、ドクターは医者だから知ってても謎じゃないけど、ハジはどの段階で知ったの??

松明を用いず、自ら灯火台に炎を灯す白瀧って、かっこい~°。*°☆(*´∀`*)☆°。*°
マジでアビ人もテンションあがるよねww

というか・・・アビ・・悲しくなっちゃうぜ…鎖国みたいな感じだったからなのかもしれないけれど、あまりに造船技術が未発達過ぎないか!?(爆笑)漁船とか見た時吹きつつ泣いたわ・・(⊃Д` )°。°

そして…きたきた船長!!!wwww
余りのハジけっぷりww
いきなりミュージカルとか陽気過ぎるぜ!ww
ていうか全員の名前を紹介するまで静観していたアビメンもどうよww
超踊りまくって、サイコーだぜー!!ってテンションあがりっぱなしのパーボレアルに対し、こいつらをどう利用しようって熟考している白瀧との温度差…視界が滲んで前が見えない・・(⊃Д` )°。°笑
そして、どんな逆境にも笑顔で出航しちゃう船長!
頼もしいぜー!!!どうか道中気をつけてー!!
(´∀`)/
ポポー 2012/08/04(Sat)09:07:50 編集
無題
グール「松永とは」グーラ「誰やねん」ひぃくん「雨は嫌いや」←未だに忘れられないあの名作再び。

実はこのグールグーラの頼みには少々裏がありましてね…///伊達に500年生きてる妖怪じゃありませんよ!(人間)続きで発覚する遺骸の真実、果たして!

全くだよ馬鹿アビ兵www一体どんなに楽しみにしてたんだよwwwカレンダーに丸でもつけてたのかwww
そう、この時点では病気を知ってるのはハジ&ドクだけ!最初に気付いたのはドクだったんだけど、その頃既にハジは西国へのスパイに出かけてて、そっから一年音信普通で知らせられなかった。
だから例の西南戦争を経て戻ってきて、いやーよかったよかった///とかやってたらドクターから大事なお知らせがあります、で、呼び出されて大喧嘩。「何で黙ってた!!?#」「連絡の取り様がなかったでしょうが!!!#」

ありがとう///ミスって自分が燃えなくてよかった///ジャミラもきっとこの祭りを楽しんでるよ!

アビの海はそもそも汚濁がはんぱないので、マルハバンの時期しかまともに漁しないんだ…。さらに油とかめっちゃ浮いてるので航海にも適さない。よって、おのずと海路を使う期がなくなってくんだよね;Д;海洋丸とかロゴの入った漁船で旅をするアビメン!勿論手漕ぎで!かっこ悪いにもほどがあるwwwよかったよ船長に出会って…。

パーボレアルのミュージカルは、まんまディズニーパレードみたいのを想像してるので、思わず聞かざるを得ない空気を作ってしまうんだ!
温度差クソ笑ったwww白瀧白いのに黒いwww黒瀧www
船長の辞書に不可能の文字はない!…というよりも冒険の二文字以外ない!(ヤブ辞書)危険であれば危険であるほど燃えるのが冒険者だからね!(ウインク)
プロット続きは冒険できるので楽しいよー!(姉が)いってきます!!!
M28星雲 2012/08/05(Sun)05:43:06 編集
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